はい!どーも!秋も深まり冬が近付いてきましたねー!釣れる魚も段々と冬の魚に変わってきてますね!釣れる魚で季節を感じ取れるのも釣りの良いところですね!
今回は、そんな季節の魚であるカワハギ釣りについてご紹介します!釣りとしても、越冬に向けて活性が上がり釣りやすくなっており、肝は栄養を溜め込み大きく成長している為、釣っても食べても今が旬な魚ですね!
2週間前に、五エム丸さんから出船しカワハギを釣ってきたばかりなので、そちらも踏まえてお話しをしていきます!
五エム丸さんについては下記リンクより参照ください!
カワハギとは
カワハギは、フグ目カワハギ科に分類される魚です。北海道以南から東シナ海に生息しています。体長は最大で30cm程となり、釣り人の中では30cmを超えるカワハギら「尺ハギ」などと呼ばれ、釣り人の憧れとされています。
カワハギは肉食で、貝類、甲殻類、多毛類などを食します。釣りで狙うカワハギは深くても40mほどのところで狙いますので、比較的浅場に生息していることがわかります。
秋になると15cmほどのカワハギが岸際に接岸してきます。アサリでも良いですが、小さくつけたイソメなどでも釣れます!神奈川県では三浦半島でよく釣れますね!
カワハギという名前の由来ですが、「簡単に皮が剥げる」から派生し「皮剥」という名前が来ています。切れ込みを入れるとピーッと剥ぐことが出来ますので、捌くときに試してみてください!
この皮は江戸時代に山葵などを擦るのに使われていたようで、火を入れるとボソボソして美味しくありません。煮付けなどにするときは、必ず剥いでから煮付けてください!
カワハギはホバリングというヘリコプターのように海中で止まりながら泳ぐことが出来ます。また、貝殻を割ることができる鋭い歯で餌を噛みちぎる為、竿に当たりが出にくく餌取り名人として知られています。釣りとしては、どうにかして当たりを出し、針にかけるゲーム性から全国各地で専門船が出るほど人気となっています!
ちなみにフグやカワハギが噛んだ跡は、人が前歯で噛み切った跡に似ているので、カワハギがいるかどうかの指標になります!(もしくはフグ笑)
仕掛けについて
基本的な仕掛けについて
船での仕掛けは、基本的には胴突き仕掛けが主流です。後述しますが、針は小さなカワハギの口に入りやすいような物を使います。通常のシンプルな仕掛けは、上記のような仕掛けです。基本的には錘は25号〜30号くらいですね!
上の仕掛けでも釣れるのですが、カワハギは光るものや、ヒラヒラするもの、音が鳴るものに興味を持ちやすい為、いろんな集魚仕掛けを取り付けます。
岳丸がよく使うのは上記のような仕掛けです。基本的に、当たりが出にくくなるのが嫌なので、針より上に仕掛けはゴテゴテと付けず、集魚板のみとしています。錘は基本的にはカラータイプを使用し、フサフサした装飾を施します。
この集魚板は中錘の代わりにもなります。中錘が入ることで、幹糸にたわみが生まれ、アクションが餌まで伝わりやすくなる効果があります。
活性が高いときは、ラトルを付けてカワハギの集魚性を高めます。ラトル音はフグやベラのような餌取りの警戒心を高める効果があるようで、外道含め全体の活性が高いときは、カワハギを選別する効果も若干ありますね!ただ、最終的には当たりで判断するしか無いかなと思います!
船座のセッティング
岳丸は上のようなセッティングでカワハギ釣りをしています。
カワハギ釣りは餌をよく取られます。手返しをテンポ良く行い、どれだけ仕掛けを投入出来るかが、数釣りのポイントとなってきますので、セッティングが大切になります!
替え針を仮置きする磁石シートと餌箱が一体となったケースを使用し、スポンジっぽい竿置きを差して固定しています。カワハギ釣りは錘も軽いので、ロッドキーパーはあまり使わないですね!
仕掛けについて
仕掛けは基本的には市販のもので良いと思いますよ思います!胴突き仕掛けの中でも、ダイワやシマノからは、幹糸を残して針を取り替えられるタイプがオススメです!
カワハギやフグの歯は鋭くザラザラしています。何度か掛けると針の貫通力が落ちてきますので、付け替える必要があります。針がダメになったたびに仕掛けを丸々変えるのは、経済的にも効率的にもよろしくありませんので、替え針タイプをおすすめしますね!
針の替えるタイミングですが、爪を針で引っ掻いてみて引っかからずに滑ってしまうようであれば変えましょう!、爪に引っ掻き傷が付くようであれば、まだ大丈夫です!
針のタイプについて
カワハギ用の針は、主としてハゲ針と吸わせ針の2種類になります。このどちらにもメリット、デメリットがありますので紹介します!
ハゲ針
ハゲ針の特徴は針がオープンになっており、針先が内側に入っている(ネムリ)ところです。メリット、デメリットは以下の通りです。
〈メリット〉
餌が付けやすい
ネムリが付いている為、掛かるとバレにくい
活性が高い場合、オープンゲーブの為、掛けやすい
〈デメリット〉
針が比較的大きく、カワハギが吸い込みづらい
吸わせ針
吸わせ針の一番の特徴は、この形状です!針は流線形で吸い込み性を重視し、針先はストレートです。口の小さいカワハギに吸い込ませることに特化した針です。それではメリット、デメリットについてです。
〈メリット〉
カワハギが吸い込みやすい
活性が低いときにも口に入りやすい
吸い込ませて掛ける底釣りに適している
〈デメリット〉
針掛けが難しく、合わせにコツがいる
餌が付けにくい
上のメリット、デメリットを見比べてみて分かるように、どちらが良いと決めきれません!なので釣りにはどちらも持って行くのが良いかなと思います!
岳丸は、スタートは吸わせ針をセットし活性次第で針の選択をしています!よっぽど活性が高くなければ吸わせ針で良いと思いますが、初心者は揺れる船の上で小さな吸わせ針に餌を付けるのは大変かと思いますので、やりやすい方を選択してもらえればと思います!
餌の締め方・付け方
続いて大事なのが餌の付け方です!カワハギは餌を取るのが上手なので、針を隠して付けないと、綺麗に針を避けて食べられてしまいます!
カワハギはアサリのハラワタが大好きで、活性が低いときは綺麗にハラワタだけ食べられてしまうこともあります笑
それでは解説していきます!
アサリの締め方
最初にアサリを締めます!船宿で買ったアサリが剥き身の場合、アサリは水分を含みプリプリとしていて、ヌルヌルもあります。このままでは針に付けるのも大変で、海中ですぐ取れてしまう為、閉める作業が必要です!
海水洗い
解凍したアサリを海水で洗います。最後に塩で締めてしまうので、サッと洗う感じで良いです!
※全てのアサリを一気に洗って締めてしまうと、後半ボソボソのアサリになってしまいますので、こまめに締めるのが良いかと思います!
塩締め
海水で軽くヌルを取ったら塩を揉み込んで締めます。浸透圧で、アサリの水分を程良く抜くことで、釣りに適した硬さにしていきます!目安は、アサリのベロが耳たぶより少し硬いくらいがいいですね!
アサリのサイズにもよるのですが、30分弱で良い締め加減になると思います!
岳丸は集魚効果のある匂いの付いた塩で締めています!効果はあるか試したことがありませんが、多分あるんだと信じています笑
締めるとこんな感じでぷりぷりだったアサリから水分が抜けて、締まっているのが分かると思います!
餌の付け方
次に餌の付け方について説明します!付け方によって、釣れる確率が大きく違ってきますのでしっかり付けましょう!
針の刺す場所ですが、基本的な順番は「水管」→「ベロ」→「ハラワタ」で刺していきます。
イメージとしては、固い水管とベロで針に固定して、針先をハラワタに隠して丸くまとめるイメージです。それでは写真付きで説明していきます!
水管に針を通す
最初に水管に針を通します。水管は二股に分かれているので、片側に針が通っていれば大丈夫なのですが、岳丸は2管とも通すようにしています。
ベロに縫い刺し
次にベロに針を通していきます。大きめのアサリを使う場合は、ベロを縫うように2〜3回縫い刺ししてください。
ハラワタに針を隠す
最後に針先をハラワタに隠します。刺し終えたら、丸くまとまるように整えて餌付けは完了です!
基本的な釣り方
最後に基本的な釣り方をご紹介します!釣り全般そうですが、カワハギも絶対に釣れる方法はありません。ただ、基本的なスタイルがありますので紹介します。
ゼロテンション
カワハギの当たりを拾うのに基本的なスタイルとなるのはゼロテンションです。
やり方は、着底後ラインが緩むか張るかギリギリのところをキープします。岳丸は、錘が底で立つ寝るを繰り返すイメージのテンションをキープしています!
ゼロテンションにすることでラインの張りに余裕が生まれ、カワハギが違和感無く餌を吸い込めるようにするのが目的です。また、ラインが緩み過ぎると、当たりが取れず合わせを入れることが出来ませんが、ゼロテンションでは程よく張っている為当たりを取ることが出来ます。
ゼロテンションは誘いと感度の両方取りが出来るので、カワハギ釣りの基本となるのです!
誘い方
カワハギの誘い方には何パターンもありますが、基本的には底を小突くように動かすのがベターです!
活性が高い場合、底を小突けばカワハギはエサに気付き寄ってきます。
逆に活性が低い場合、あまり仕掛けを激しく動かすとカワハギが逃げてしまいます。
なので基本的には、底を叩く上下の小突きとゼロテンションで当たりを待つのがベターです。
その他のアクションは、現地にて試してみるのが良いかと思います!
最後に
最後にポイントを箇条書きでまとめます。
・仕掛けは胴突き仕掛けが主流。
・針を替えられるタイプが良い。
・集魚板などの装飾を付けて狙うのも良いが、付けすぎると感度が落ちてしまうので注意。
・針はハゲ針、吸わせ針の2種類が主流。どちらのタイプも一長一短な部分があるので、自分に合った針を見つけましょう。
・針は先が鈍ってきたら取り替える。爪に引っ掛けてみて滑るようなら交換。
・アサリは海水で軽く洗ってから塩締め。
・塩締めは少量をこまめに。
・エサ付けはアサリのハラワタに針先を隠し、丸くまとめる。
・基本のスタイルはゼロテンションと小突きの組み合わせ。
長くなりましなが、カワハギの釣り方についての説明は以上です!カワハギ釣りは、コツが掴めれば初心者の方でも釣ることが出来ます!
冬になると活性が下がり少しずつ釣りにくくなりますが、1月頃まで楽しめます!秋冬の小物の釣りにいかがでしょうか?
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