どーも!ようやく、暑さも落ち着いてきそうな傾向が見えてきて、一安心している岳丸です。この暑さでは、釣りも登山も体力を削られて大変ですねー。残暑があるので、まだまだ油断なりませんが、安全第一に頑張ります!
今回は、以前ワックス加工までしていたヌバック製登山靴のメンテナンスについて説明します!
準備編と施工編は下記よりチェックをお願いします!↓
メンテナンスの道具は、施工編と同じものを使用しますので、新しく書い直すものはありませんよ!
それでは説明していきます!
用意する道具
- レザージェル
- ヌバック+テキスタイトボトル
- アクティブレザーワックス
- ナノクリーム
- スポンジ
- ブラシ
- クロス
導入時に使用した物ばかりですね!
材料もそこまで使わないので、よっぽどギリギリでなければ買い足さなくても大丈夫だと思います。
今回は、念入りに2日工程で行っていきます!
それではメンテナンスをしていきましょう!
メンテナンス 1日目
登山靴の確認
メンテナンス前に、登山靴の状況を確認してください。
ソールの剥がれ、靴紐の損傷などがある場合は、取り替えをしましょう。
岳丸は岩や礫石の多い丹沢山系に多く登っているため、つま先部分が傷みやすいので、念入りに確認しています。
ちなみに、中敷は登山後、なるべく早く取り外すようにしてください!いくら、ゴアテックスは水蒸気は通しますが、液体は放出できません!劣化の原因にもなりますし、悪臭の原因になりますので、登山後は外しておくことをおすすめします!
清掃
最初に清掃をします!
今回、富士山の登山で砂走りを歩きましたので、砂埃がかなり付着しています。靴紐を解き、砂が落ちやすいように乾燥させます。
乾燥後ブラシで払い、大きな汚れは取ってしまいます。毛ブラシでも落ちますが、ヌバック用のブラシを使うと落ちやすいですよ!
次に、水でザブザブ洗ってしまいましょう。ワックス加工により、防水層が形成されていますので、多少の水は問題ありません。写真でも、加工が効いているところは、弾いているのが分かると思います。
ちなみに靴紐もぬるま湯で洗います。中性洗剤で洗った方が良いと聞きますが、土汚れですし水洗いでしっかり乾燥させれば十分かなと思っています。
清掃が完了しました。つま先辺りの加工が剥がれ、水が浸透し色が変わっているのが分かると思います。加工が弱っているところを中心に、メンテナンスをしていきましょう!
防水ジェル塗布
清掃後、防水ジェルを塗布します。
加工をかけ直すのは、防水層が取れてしまっているところのみで大丈夫です。先ほどの清掃で水を吸ってしまっている箇所にのみ、ジェルを塗っていきます。
基層となる作業ですので、しっかり塗り込んでください。
テキスタイトボトル塗布
ジェル塗布後、ヌバック+テキスタイトボトルを塗布します。
レザーワックス塗布
次にレザーワックスを塗布します。塗布量が多いと、革を柔らかくしてしまいますので、手のひらで伸ばし、少量ずつ塗りましょう。
なお、傷みが少ない場合は、2日施工せず最後にナノクリームを塗って、ここで作業を終えても大丈夫です!
養生
1日目の作業は、これで終わりです!陰干しで夏は24時間以上、冬は72時間以上を目安に養生をしてください!
メンテナンス 2日目
テキスタイトボトル塗布
ヌバック+テキスタイトボトルを塗布します。塗布するのは、1日目の施工箇所のみにしましょう。
レザーワックス塗布
次にレザーワックスを塗ります。1日目の施工を見て、塗布量は調整してください。
ワックスの塗り過ぎは型崩れの原因になりますので、ほどほどにしましょう!
ナノクリーム塗布
仕上げにナノクリームを塗ります。伸びが良いので、気持ち指に出す程度でもけっこう塗れますので、様子見しながら塗っていきましょう。
養生
ナノクリーム塗布後、陰干しで養生をします。養生前に余計なクリームは拭っておくと、綺麗に仕上がりますよ!1週間程は養生し、防水層の定着を待ってから使用しましょう!
養生から3日程経ったら、靴紐は結び直しておきましょう!型崩れの原因になります!
養生後、要らないストッキングやクロスで磨くと、艶が出て元通りになります!
これで、メンテナンス作業は完了です!
上の写真は、傷んでいたつま先部分です。深い傷は仕方ないですが、小さい傷は目立たなくなりました!
メンテナンスを欠かさず、長くヌバック製登山靴を愛用していきましょう!
さいごに
上の写真は、ブラシで砂埃を落とした後の写真です。
細かい汚れは残っていますが、ブラシをかけただけでかなり埃を落とせています。
化学繊維の靴は、バクテリアの分解に対する影響を受けにくいので、掃除をする質もヌバック製ほど求められませんが、繊維の中に入り込んだゴミを掃除するのはかなり大変です。
たしかにヌバック製の登山靴はワックス加工をかけたり、定期的なメンテナンスに手間がかかるかもしれませんが、通常の登山後のケアはものすごく楽に感じました!
化学繊維も定期的なメンテナンスは必要です。メンテナンスが大変だと思い、革製登山靴の購入に踏み出せない方は、この記事を機会に検討してみてはいかがでしょうか!
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