はい!どーも!体調も戻り、海に行こうか、山に行こうかと忙しい岳丸です!今年の夏も、だいぶ計画が立ってきて楽しみで仕方ありません!
と言うことで、今回は以前導入編を説明しましたタホープロⅡワックス加工の施工編をお話します!
導入編は、下より確認願います!
ワックス加工は、完成まで3工程あり、養生時間を含めると、少なくとも10日は必要となります!岳丸の作業日は土日に限られますので、今回は完成まで3週間かかりました!施工編では、1日ごとに区切って説明していきます!
ちなみに加工前にですが、後々靴紐を戻す時に迷わないよう、靴紐が付いた状態で写真を残しておきましょう!
ワックス加工 1日目
1日目のワックス加工で用いるのは、下記写真の通りです!
- レザージェル
- ヌバック+テキスタイトボトル
- アクティブレザーワックス
- ナノクリーム
- スポンジ
- ブラシ
- その為、バケツなど
水洗い
最初に新品の靴を水洗いします。と言っても、汚れや埃を取るわけでは無く、生地に水を含ませるのが目的です。レザージェルをそのまま乾いた面に塗布しても、ジェルが伸びません。必要以上に塗ってしまうことを避ける為、生地に水を吸わせます。
上の写真でも分かりますが、ヌバックレザーは乾燥状態ですと水を弾きます。柔らかいスポンジに水を吸わせて、優しく撫でながら水を吸わせます。
上の写真くらい水浸しにしまって大丈夫です!
レザージェル塗布
次にレザージェルを塗布していきます。ジェルは片足あたり2プッシュを目安に塗布します。岳丸は写真のように、片側ずつ1プッシュして、塗布しました!
留め具付近などは指を使って、丹念に塗り込んでいってください。
全体に満遍なく塗っていくと、上の写真のように水で濡らしただけのに比べて、黒みがかった濡れ色になりました。
テキスタイトボトル塗布
次にテキスタイトボトルを塗布します。テキスタイトボトルには、スポンジが付いていますので、まずは大まかに塗っていきます。
細かいところは、先程同様に指で塗り込んでいってください。特に、塗布量がどうと言うことは無いようなので、満足いくまで塗った方がいいと思います。
レザーワックス塗布
次に、レザーワックスを塗っていきます。塗布量は3cmほどです。あまり塗りすぎると、ワックスを吸い過ぎて、レザーが柔らかくなってしまいますので、なるべく薄く塗っていくことを意識してください。
レザーワックスは体温で溶けて、薄く伸びますので、上の写真のように薄く間引いた後、指で浸透させるように塗り込んでいきましょう。
防水性能の主となる成分ですので、留め具や端部にもしっかり塗り込んでください。
全体的に塗り終わったら、ブラシを使って余計なワックスを落としながら、革を均していきます。
1日目作業終了
1日目の工程はこれで終わりです!施工前と比べてみると、ツヤ感が増しているのが分かります!
乾燥すると、塗りむらがあるのが分かります。ただ、残り2工程で塗りむらは無くなるのでは無いかなと思います。
両足の施工が終わったら、日陰の乾燥したところで養生をしてください。養生期間は夏で24時間以上、冬は72時間以上した方が良いみたいです。
ワックス加工 2日目
2日目に使用するのは、下記写真の通りです!
- ヌバック+テキスタイトボトル
- アクティブレザーワックス
- ブラシ
1回目加工後確認
加工に取り掛かる前に、1日目の加工の確認を行います。
養生して、完全に乾いたところを確認すると、留め具周りなどで、ムラが発生していることが分かります。今回は、このムラを均していく作業がメインとなります。
テキスタイトボトル塗布
最初に、テキスタイトボトルを塗っていきます。
塗りムラがあるところは、重点的に塗っていきましょう。テキスタイトボトルのカラーレスタイプは、乾燥後元の色に戻ってしまいますが、浸透性が高く奥まで入っていますので、ご安心を!
ワックス加工関係のサイトを見ていると、テキスタイトボトルの塗布前に、含水させている方が見受けられます。個人的には、一層目の防水層が形成されている上に水を含ませるのは、防水層の一体化的にどうかというところがあります。また、基本的に水分は劣化の原因ですし、ジェルを塗り込むとき以外は不要かなと思っています。
レザーワックス塗布
次に、レザーワックスを塗っていきます。塗布量は、前と同じく片足当たり3cmを目安に使用してください。今回は、ムラがあるところを優先してまず塗っていきました。塗りすぎはレザーが柔らかくなる原因なので、薄く伸ばしていきましょう。
※この日は、気温30℃と高く全体にポツポツ塗っていくと、溶けやすくシミのようになってしまいました…。気温が高い時は、日陰で施行した方が良いかもしれないです!
しっかり手で伸ばした後は、ブラシで満遍なく伸ばしていきます。かければかけるほど、綺麗になりますので、丁寧にブラッシングしていきましょう!
2日目の工程は、これで終了です!
日陰の乾燥したところで夏は24時間以上、冬は72時間以上養生しましょう!
ワックス加工 3日目
3日目に使用するのは、下記の動画です。
- ヌバック+テキスタイトボトル
- アクティブレザーワックス
- ナノクリーム
- ブラシ
- クロス
テキスタイトボトル塗布
最初にテキスタイトボトルを塗布します。だいぶ、撥水性が高くなってきている為、浸透性の高いテキスタイトボトルも弾いてしまいますので、上から下に塗っていくのを意識してください!
留め具などの隙間は指で浸透させていきましょう!
レザーワックス塗布
次にレザーワックスを塗っていきます。3回目ですので、だいぶムラは無くなってきていると思いますので、全体に満遍なく塗るのを意識して行いました。
今回も2日目同様、片足に3cm使いましたが、靴の大きさや塗布状況によっては、使用量を減らしても良いのかなと思います。
ナノクリーム塗布
ナノクリームを仕上げに塗っていきます。ナノクリームの使用量は、片足2〜3cmを目安に塗っていきましょう。
塗布方法は満遍なくクリームを塗った後、ブラシで均していく方法が、一番簡単で均一に塗ることが出来るのではないかと思います。
ブラシで均していくと、クリームがレザーに浸透していくことで、抵抗が強くなりブラシの感覚が重たくなってきます。少なくとも、この抵抗感が出るまでブラッシングを続けましょう。
余分なクリームの除去
十分なブラッシングを行ったら、クロスで余計なクリーム・油分を拭きます。あまり強く拭くと定着前のクリームまで取れてしまうので、かるく拭き取る程度で大丈夫です。
完成!!
上工程完了後、3日以上養生すれば完成です!
型崩れを防止する為、養生が完了したら靴紐を結んで保管しましょう。
ブラシを軽くかけただけでも、ここまでツヤツヤになっています!養生後に、改めてブラシやストッキングなどで磨けば更に艶が出ますので、ピカピカが好みの方は、仕上げを行ってみてください!
この靴で山に登るのが楽しみで仕方ありません!
施行編はこれでおしまいです!
メンテナンス編は、何度かこの靴で登山を経験した後にご報告します!(2022年9月25日メンテナンス編追記)
ワックス加工の方法ですが、参考になりましたでしょうか?
最後にですが、今回の加工をするにあたり、細部に関して指で細かいところを塗っていました。岳丸は何ともなかったのですが、肌の弱い人はかぶれる可能性があるかもしれません。肌の弱い方はビニール手袋などを付けての作業をおすすめします!
それでは、ここまでお読みいただいてありがとうございました!
メンテナンス編も準備出来次第投稿します!
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